kokoro-zの日記

心のうちを曝け出す。

【書評】「読む」だけで終わりにしない読書術 本要約チャンネル

「読む」だけで終わりにしない読書術 本要約チャンネル

 

読回数

2回

 

要約

①目的(解決したい課題)をもとに本をえらび、読むことが主体的に読む前提条件

②購入直後が最もドーパミンが放出され読書に集中できる。

③読む直前に運動(ランニング)を5分こなすことで脳が活性化し集中できる。

④スキマ時間を(15分程度)を逃さずに、読み進める。

⑤「本を読み実践を繰り返すことで自分は変われる」というマインドセットを持つ。

⑥実践後、記録し検証することで自分に合っているか見極め取捨選択していく。

⑦実践によってどのような目的を達成したいかに立ち戻り、必要なものを取り入れる。

⑧検証の記録は習慣に出来るものは2週間毎日+-5段階評価で体調・精神欄を付けるなどする

⑨15~30分程度の朝散歩・瞑想・リセット運動(作業合間のランニング・筋トレ等)・1日一食・寝る120分前にPCスマホ切が著者にとって健康効果(仕事パフォーマンス)が高かった。

⑩目的が見つからない人は自己啓発本を読んでみる。

 

所感

YouTubeで人気を博している本要約チャンネルの著者が書いた本。要約という著作権ぎりぎりのライン(ブーメラン)を配信で攻めながら、本書で作家側に利益貢献する立ち位置を示すことに成功している。本チャンネルの要約を観る→興味の整理、目的の発掘に繋げる→目的の本を買って読む、というウィンウィン提案を持ってくるマーケティングの秀逸さよ。肝心の読書術も、シンプルでありながら的を射て参考にしやすい。特に「目的を持って読む」「自分に合っているか検証し修正する」「自分が変われると信じる」の三つは心に留めておきたい。物事を調べたり、なにかを身に着けようとするときにも必要な心構えである。ただし具体的な検証方法はルーティーンに取り組めるものに限定されている。さらに著者の生活が一般サラリーマンとかけ離れすぎて、検証例を参考にしづらい。よって検証の仕方は自分なりにアレンジする必要があるだろう。著者は医学部出身の割に「白い炭水化物は食べない」と非科学的と捉えられかねない表現をしていることも気になった。健康に関して一般書から引用が多いのも違和感が残る。医学部出であれば、健康に関して文献から調べあげるくらいの気概が欲しいもの。とはいえ著者そもそもの目的は一般書紹介であるから批判するのは野暮か。毎度、他人の粗探しはこれくらいにしてさっそく実践していきたい。